最近の強烈な蒸し暑さでちょっと弱り気味なブログマスターで御座います。
梅雨なので仕方ないんだけど、雨ばかり降るので畑&庭弄りが殆ど出来ずに悶々とした日々を過ごしている訳ですが、挿し木で育てて庭に地植えした紫陽花が去年以上に大量に花を付けてくれたりなど、ジメジメと鬱陶しい季節さながらの風物詩をそれなりに堪能できているのがせめてもの救いでしょうか。さて、今月2発目の積みプラ探訪。
フジミ 1/20 ウィリアムズFW14B イギリスGP仕様を確保。前作FW16にてロアアームのあり得ない設計ミスをやらかしたお陰で、FW14Bに対する警戒感が一気にアップしちゃった訳ですが、あまりにも急造だったFW16と違ってちゃんと開発期間を掛けて発売した今作に関しては、不評なスライド金型一発抜きのリアウィング以外は特に問題の無いキットに纏まっている感じ。尚、タミヤ1/12のピーコと思いきやフジミのオリジナル設計っぽい。今作、かなり評価できるのがデカールとマスキングシート。
タミヤ製キットではありがちな余計な色まで入ってるラインデカールが赤白のみのラインなので、イエローとブルー部分の塗装はマスキングに専念するだけで色味を気にする必要がないのが助かる。基本的にカーモデルで無塗装パチ組みなんてあり得ないので、こういった潔いデカール設計を今後も継続してもらいたいね。
そんな感じで、重箱の隅を突っつけばディフューザー形状がちょっと違うとかはありますけど、何かと問題があるフジミ製品としては一応マトモな部類に属するキットだと思います。FW16で地雷を踏まされたと感じた人も、とりあえずは安心して購入できるのではないかと。パーツ割りからFW15Cへのバリエ展開も期待できますし。
月別アーカイブ:6月 2010
ブラックビューティー祭
6月期の積みプラ探訪#1頼んどいたタミヤとハセガワの”ブラックビューティー”ことロータス79が届いた。
2社による同一モデルの競作ってのはAFVや1/24カーモデルだと日常茶飯事なんだけど、細かな仕様差はあるもののF1キットでのバッティング(それも発売日もほぼ同じ)ってのはちょっと珍しいね。
で、両社ロータス79の仕様差なんだけど、スライド金型一発抜きのサイドポンツーンで後期仕様に特化したハセガワに対して、タミヤはイギリスGPと西ドイツGPを再現できるコンパチキットであると同時に、リアセクションのパーツ分割とかを見ると改良型79Bのバリエーション展開を考えた設計となってる模様。
もっと突っ込んだ考証については筋金入りのオールドF1マニアさん達にお任せするとして、極私的なファーストインプレッションとしては、DFVエンジンやホイールなど既存金型を流用しつつ巧く纏めたタミヤ、初の実車取材による設計でDFVエンジンの精密感を中心にスッキリ仕上げてきたハセガワって感じでしょうか。ただ、ハセガワのロータス79に関しては、添付の実車資料写真がどう見ても展示用のレストア車っぽい感じなので、まだ全パーツを見比べてないんだけど、このレストア車をまんまトレースしてキットを設計したとなると、考証的な観点では細かい内部パーツの配置などでタミヤのロータス79に劣ると評されるかも知れない。
まぁ、こういうマニアックな考証は置いといて、両社のロータス79はそのアプローチは違えど完全に本気モードで製品化してきてますので、両方とも購入して伝説のブラックビューティーを堪能するのが最良解だと思います。
(と言うか、何かの事情でGoodYearのマーキングデカールが一切付属しないタミヤ製を補完するかの如く、ハセガワ製にはリアウィング翼端板とタイヤのGoodYearデカールが余分に付いてたりしますし。)