タミヤ1/35MM 九七式中戦車チハの続き。前回のエントリー通り、「箱の中のパーツだけで何とかする企画」なので、付属の産業廃棄物レベルな張り具合抜群のポリキャタピラを古典的な手法でそれらしく弛ませる小細工を適当にやってみる。
と言っても別に大した工作じゃないよねw 実物のように履帯が重みで弛む箇所(リターンローラーの間)に沿って、シャシー側に1mmの真鍮線を通すだけの簡単工作。尚、強度の観点からはピアノ線を使った方が良いかな。
真鍮線を通すと、こんな感じの弛み具合に。
実物は起動輪と誘導輪の部分にも履帯の弛みがかなりあるんだけど、付属のポリキャタピラではこの程度の小細工が限界。キャタピラフェチな人は大人しくモデルカステンやヴィジョンモデルズ等の可動履帯を使いましょう!
時間が掛かる足回りを済ませたので、後はモリモリと組み立てるだけ。
このキットは基本的にとても優秀なランナー設計なんだけど、やはり36年も前の製品なので考証的に曖昧な箇所が多くキューポラハッチの取っ手が完全にオミットされてます。
生憎、旧帝国陸軍戦車の資料本は一切持ってないので、ネットの実車画像を頼りにヨンパチ戦車のジャンクパーツを使って適当にでっち上げてみた。考証に拘ったら、ペリスコープの再現を筆頭に砲塔周りは大改修が必要なので完全に無視するという方向でw
とりあえず組み立て終了。
産廃レベルのポリキャタピラ以外はとても良く出来てるキットで格好良い!と言うか、最新のファインモールド製の九七式中戦車も足回りのパーツ配置はこの36年選手キットとほぼ同じなので、CADなんて無い時代にコイツを設計したタミヤの職人さん達は本当に凄いと思う。